top of page

SNSの繋がりが新たな“同志”を呼び込む。プロスポーツ経営の常識を覆す、琉球アスティーダの「AUTOBOOST」活用戦略

アウトバウンド

琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社

プロスポーツチームとして日本初の株式上場を果たし、業界の常識を次々と打ち破る琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社。同社は、新たなファンやスポンサーという“同志”を集めるための強力な武器として、セールスインテリジェンスプラットフォーム「AUTOBOOST」を導入しました。


代表取締役会長兼社長の早川周作氏が持つSNSでの広範な繋がりを、いかにしてビジネスの資産に変え、効率的な新規開拓へと結びつけたのか。導入からわずか数週間で成果を創出したその背景と、独自の活用術について、早川氏に詳しくお話を伺いました。


スポーツの世界に、持続可能な未来を築く。琉球アスティーダ創業の想い


──最初に貴社の事業内容と、早川様のこれまでのご経歴についてお聞かせください。

ree

早川:私たちは、プロ卓球リーグである「Tリーグ」に所属する「琉球アスティーダ」というチームを運営しています。単なるスポーツチームではなく、プロスポーツチームとして日本で初めて株式市場への上場を果たした会社でもあります。


私自身の経歴は少し変わっているかもしれません。19歳の時に父の会社が倒産し、家族が離散するという経験をしました。そこから新聞配達をしながら夜間大学に通い、法律事務所で働いた後、投資家にご支援いただいて起業しました。


一度その会社を離れ、政治の世界に身を投じ、元総理大臣のかばん持ちとして全国を飛び回り、選挙にも出馬しましたが、落選。その後、東京に戻り、複数の会社の社外取締役などを務める中で、ご縁があって沖縄へ移住しました。


沖縄で「5歳で始めて15歳でメダルが取れる可能性がある」「お金をかけずにチャンスが与えられる」スポーツとして卓球に出会い、私の根底にある「一度失敗した人間にもチャンスが与えられる社会構造を作りたい」という想いと重なりました。卓球の経験は全くありませんでしたが、その可能性に惹かれ、わずか30分でチームの設立を決意しました。


──プロスポーツチームの経営において、琉球アスティーダスポーツクラブはどのような点に独自性や強みをお持ちでしょうか?


早川:最大の独自性は、「スポンサー収入に依存しないビジネスモデル」の確立を目指している点です。日本の多くのスポーツチームは、スポンサー様からの支援で成り立っています。もちろんそれは大変ありがたいことですが、私たちはそれだけでは持続可能ではないと考えました。そこで、卓球と食事が楽しめる「卓球バル」や、アスリートの知見を活かした「鍼灸院」など、自社で収益を生み出す事業を複数展開しています。


また、日本初のプロスポーツチームの上場企業として、徹底したガバナンスと情報開示を行っている点も強みです。スポンサーからお預かりした貴重な資金がどのように使われているのか、財務状況はどうなっているのかを明確に開示する。


これは、本業で懸命に稼いだお金を託してくださる皆様への責任であり、信頼の証だと考えています。私たちは「スポーツ×ビジネス」という新たな循環モデルを創造し、夢と感動を与えるスポーツの世界に、持続可能な未来を築くことを目指しています。


属人的な繋がりの限界。数万人のフォロワーを「見込み客リスト」に変える


──「AUTOBOOST」導入前は、スポンサー開拓においてどのような課題を感じていらっしゃいましたか?

ree

早川:上場を果たし、次なる成長戦略を描く上で、チームの理念に共感し、共に歩んでくれる個人会員やスポンサー様を増やしていくことが急務でした。当初は私の個人的な繋がりから多くの方々にご支援いただき、200社ほどのスポンサー様が集まりました。


しかし、その先の新規開拓には大きな壁がありました。テレアポも試しましたが、なかなかコミュニケーションが取りづらく、効率が良いとは言えませんでした。一方で、私自身はFacebookやX(旧Twitter)などで数万人のフォロワーがおり、この膨大なネットワークを何とか事業に活かせないかと考えていました。


このSNS上の繋がりという無形の資産を、どうすれば効率的に、かつ効果的に新規アポイントの獲得に繋げられるか。それが最大の課題でした。


──数あるツールの中で、なぜ「AUTOBOOST」の導入を決められたのでしょうか? きっかけや期待していたことを教えてください。


早川:あるイベントでたまたまXAION DATA社の担当者の方と出会ったことがきっかけです。


「SNSを活用して効率的に新規アポイントを獲得したい」という私の課題意識と、「AUTOBOOST」が提供するソリューションが、まさに合致した瞬間でした。「これは面白い」と直感し、すぐに導入を決めました。


導入前に期待していたことは、大きく2つです。1つは、先ほど述べたSNSネットワークの有効活用です。特にビジネスにおいては、「誰の知り合いか」という点が非常に重要です。AUTOBOOSTを使えば、「共通の知人」がいる相手に的を絞ってアプローチできる。


これにより、ただメッセージを送るだけでなく、「〇〇さんのご友人なのですね」という安心感や信頼感をベースにコミュニケーションを始められると考えました。これは、ゼロから関係を築くよりも圧倒的に有利です。


もう1つは、営業活動におけるKPI管理の精度向上です。例えば、「100件のアプローチから30件のアポイントを獲得し、そのうち20%の6件を成約に繋げる」といった具体的な数値目標を設定し、そのプロセスをAUTOBOOSTで可視化・自動化できるのではないかと期待しました。勘や経験に頼るのではなく、データに基づいた再現性のある営業モデルを構築できると考えたのです。


導入2週間で即アポイント獲得。AUTOBOOSTが実現する「質の高い出会い」のカラクリ


──実際に導入してみて、成果はいかがでしたか?


早川:驚くほどスピーディーに成果が出ました。導入して、最初の1〜2週間で早速アポイントの申し込みをいただくことができたのです。結果として導入1ヶ月で経営層の商談獲得・イベント集客が8件獲得することができました。


通常、こうしたツールはメッセージの内容を練ったり、ターゲットリストを精査したりと、成果が出るまでにある程度の準備期間が必要なことが多いと思います。しかし、AUTOBOOSTは非常に早く結果に繋がった。


これは、もともと私が持っていたSNSでの繋がりという土台と、それを自動で効率的に掘り起こしてくれるAUTOBOOSTの機能が見事に噛み合った結果だと感じています。


──短期間で成果を出すために、どのような工夫をしましたか?


早川:私の信条は、とにかく「数を打つ」ことです。これは政治活動の経験から学んだことでもあります。最初は3人しか集まらなかった集会でも、自分の政策や想いを何時間も語り続け、「次は1人でもいいから仲間を連れてきてほしい」とお願いする。


それを繰り返すことで、3人が6人になり、輪が広がっていきます。ビジネスも同じで、最初から完璧な文章や完璧なターゲットを狙って躊躇するよりも、まずは行動を起こすことが重要です。ほとんどのメッセージは見られていないかもしれない。それでも、万の単位でアプローチを続ければ、必ずタイミングが合う人、想いに共感してくれる人に出会える。


AUTOBOOSTは、この「数を打つ」という、ともすれば泥臭い活動を、デジタルでスマートに実現してくれるツールです。手動では到底不可能な数のアプローチを自動化し、その中から反応があった“熱い”相手を見つけ出してくれる。


躊躇せずに、まずは投げてみる。100個投げて1個当たれば良い。その精神で活用したことが、早期の成果に繋がったのだと思います。


──他の営業手法やツールと比較して、「AUTOBOOST」ならではの特徴はどこにあると感じますか?


早川:オンラインでのビジネス展開を主軸とする私たちにとって、その手法との整合性が非常に高い点です。私たちは営業プロセスをすべてオンラインで完結させています。オンラインで商談を行うのであれば、その入り口となるアポイント獲得も、オンラインのツール、特にSNSを活用するのが最も自然で合理的です。


AUTOBOOSTは、その思想を具現化してくれます。SNSを使っている時点で、相手もある程度のリテラシーを持っていることが担保されますし、前述の通り「共通の知人」という信頼のブリッジを架けることができる。


これは、リテラシーも背景も分からない相手に電話をかけるテレアポや、単にリストを基にアプローチする他のツールにはない、極めて大きなアドバンテージです。


誰かと繋がっている相手にメッセージを送ると、その共通の知人に「早川さんから連絡が来たんだけど」と確認してくれることがある。そこで「彼は面白いよ」と一言添えてもらえれば、それだけでアポイントの確率は格段に上がります。この「人の繋がり」をデジタルで最大化できるのが、AUTOBOOSTの最大の特徴ではないでしょうか。


「千に三つの出会い」を信じて。テクノロジーの力で、仲間集めを加速する


──今後の事業ビジョンと、その実現に向け「AUTOBOOST」をどのように活用していきたいですか?

ree

早川:私たちのビジョンは、日本初のプロスポーツチーム上場企業として、最高の企業価値を創造し、スポーツ界に「新しい循環モデル」を確立することです。


そのためには、私たちの理念に共感し、共にチームを、そして社会を盛り上げてくれる“同志”を1人でも多く見つける必要があります。同志との出会いは「1000件メッセージを送って、3人に出会える」くらいの確率だと考えています。


そうだとしたら、やるべきことはシンプルです。AUTOBOOSTの活用をさらに深化させ、アプローチの母数を圧倒的に増やすことです。現在は3アカウントで運用していますが、これをさらに増やし、アプローチの数を千件から3000件、1万件へとスケールさせていきたい。そうすれば、出会える同志も9人、30人と増えていく可能性があります。私たちのビジョン実現のスピードを加速させる上で、AUTOBOOSTは不可欠なパートナーです。


──最後に、「AUTOBOOST」に期待することをお聞かせください。


早川:まず機能面では、現在メインで活用しているFacebookに加えて、ビジネスSNSであるLinkedInや、情報拡散力の高いXの機能をさらに強化していただけると、アプローチの幅が広がり、さらに面白い展開が期待できると感じています。


そして何より期待するのは、これからもより深いレベルで連携し、共に私たちのビジョン実現を目指すパートナーであり続けてほしいということです。素晴らしいツールがあるのに、使いこなせていない企業は少なくないはずです。XAION DATA社には、私たちユーザーに寄り添い、時には「なぜ使わないんですか!」と叱咤激励しながらでも(笑)、ツールの価値を最大限に引き出すサポートを続けていただきたい。


私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。XAION DATA社と共に、AUTOBOOSTという強力なエンジンをフル回転させ、スポーツ界、ひいては社会全体に大きなインパクトを与えていきたい。まさに「がっつりやっていこうぜ!」というメッセージを贈りたいですね。


取材:金谷優樹・林裕太郎・安部悠希

執筆:新國翔大

撮影:東慧紀


SNSの繋がりが新たな“同志”を呼び込む。プロスポーツ経営の常識を覆す、琉球アスティーダの「AUTOBOOST」活用戦略
bottom of page