導入3ヶ月で5件受注、ROI670%を達成。受付突破率を2.5倍にした、たまむしの「マルチアプローチ」戦略
アウトバウンド, マルチチャネルアプローチ, 新規事業

株式会社たまむし
「子どもの頃の輝きを社会人でも取り戻す」を理念に掲げ、美容エステ事業のFC展開や企業へのコンサルティング、RPO(採用・営業代行)事業などを手掛ける株式会社たまむし。 同社は、新規営業における「労働集約型からの脱却」と「属人化の解消」を掲げ、2025年にセールスインテリジェンスプラットフォーム「AUTOBOOST」を導入しました。
導入からわずか3ヶ月で5件の受注を獲得し、ROI(投資対効果)は670%超を記録。さらに、受付突破率を従来の20%から48%へと劇的に改善させるなど、圧倒的な成果を創出しています。 なぜ、これほどの短期間で成果を上げることができたのか。
その背景には、代表の南氏が設計した緻密なオペレーションと、ツールの特性を最大限に活かす独自の活用ルールがありました。
今回は、株式会社たまむし代表取締役の南和孝氏に、AUTOBOOST導入の経緯から、成果につながった具体的な活用ノウハウ、そして今後のビジョンについて話を聞きました。
異色の経歴を持つ若き経営者が、「たまむし」に込めた想い
──まず、南様のこれまでのキャリアとたまむし創業の経緯を教えてください。

南:私の経歴は少し変わっていまして、大学在学中の20歳の時に最初の会社を起業しました 。当時はイベントコンサルティング系の事業を行っており、官公庁の入札案件で成人式を運営したり、出身地に近い高知県の「よさこい祭り」の会場動線設計などを行ったりしていました 。その後、その会社をバイアウトし、一度外資系の金融機関に就職して支社長代理などを経験した後、現在の株式会社たまむしを立ち上げました 。
創業のきっかけは、金融機関で働いていた頃に出会った美容カウンセラーのお客様が「自分のお店を持ちたい」という夢を持っていたことでした 。ご支援をする中でエステ市場の大きさに可能性を感じ、「勢いをつけて取りに行こう」と決意して店舗展開を開始しました 。現在は直営・フランチャイズを含めて全国に46店舗を展開しており、並行して別法人でのRPO事業やコンサルティング事業も手がけています 。
──「たまむし」という社名は非常にユニークですが、どのような由来があるのでしょうか。
南:実は居酒屋で偶然隣り合ったお客さんとの会話がきっかけなんです。お互いボトルキープしていたお酒が一緒で意気投合しまして(笑) 。
世代が違うので子どもの頃の遊びの話になった際、その方が「昔はタマムシを捕まえて遊んでいた」と仰ったんです 。私が「次は会社を作ろうと思っている」と話すと、その方が「俺の話で覚えているワードを名前にしたらいい」と提案してくださり、その場のノリで「たまむし」に決まりました 。
完全に後付けですが、タマムシの美しい色のように「子どもの頃の輝きを社会人でも取り戻せるような企業にしたい」というMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を掲げています (笑)。
「労働集約型」からの脱却 と、誰でも成果を出せる「再現性」を求めて
──AUTOBOOST導入前、御社の営業活動にはどのような課題があったのでしょうか。
南:大きく分けて2つの課題がありました。1つ目は「労働集約型の稼働からの脱却」、2つ目は「チャネルの多角化」です。弊社では、インサイドセールスの実働部隊として主婦のワーカーさんに多く活躍していただいています。
しかし、週3回勤務の方もいれば、お子さんの都合で急に働けなくなる方もいらっしゃいます。また、個人の経験によってトークスキルに差があり、上手な人にアポイントが集中してしまうという「属人化」の問題もありました。
私が目指しているのは、誰がやっても同じような成果が上げられる「再現性」の構築。特定の個人の能力に依存するのではなく、仕組みで成果を出せる体制を作りたかったんです。
また、従来は電話やメールが中心でしたが、これらは活動できる時間が限られてしまいます。そこでSNSを活用したいと考えたのですが、InstagramやTikTokはBtoB向きではありません。FacebookやLinkedInを活用して、企業の決裁者に直接アプローチできる手段を探していた時に出会ったのがAUTOBOOSTでした。
──AUTOBOOSTを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
南:商談前のイメージでは、リストベンダーなのか、SNSコンサルティング会社なのかが分からなかったのですが、AUTOBOOSTはその「両方」を兼ね備えており、かつコストパフォーマンスも非常に高いというギャップに惹かれました。
特に刺さった機能は、ターゲットとなるキーパーソンを抽出した後、その方が最近どのような発信をしているかまで把握できる点です。
フィールドセールスにおいて、商談時のアイスブレイクに困る営業担当者は多いですが、相手の関心事を事前に知っていればスムーズに会話に入れます。実は、デモを見せていただいてから申込書の回収まで、わずか4時間で決定しました。
機能と価格、そして弊社の課題解決に直結すると確信できたため、迷いはありませんでした。
導入3ヶ月で5件受注、ROI670%を達成。受付突破率は2.5倍に急増
──AUTOBOOSTを導入後、実際にどのような成果が出ていますか。

南:導入から約3ヶ月で、AUTOBOOST経由の商談から5件の受注を獲得しました。ROI(投資対効果)に換算すると約670%に達しており、想定を遥かに上回る結果です。
また、定量的なデータとして劇的に改善したのが「受付突破率」です。これまでは300名未満の企業様へのアプローチで受付突破率が20%程度だったのが、導入後は48%にまで向上しました。約2.5倍の改善です。さらに、1件あたりの通話時間も大幅に短縮されました。
以前はニーズ喚起から入るため6分ほどかかっていましたが、現在は要件が明確なため2分以内で完結します 。その結果、1時間あたりのコール数も1.5倍に増加しました。受注までのリードタイムも短縮されており、最初の1件目は商談からわずか3日で受注が決まりました 。その後も1週間半程度で決まるケースが多く、非常にスピーディーに展開しています。
──なぜ、そこまで圧倒的な成果が出せているのでしょうか。活用の工夫やコツを教えてください。
南:徹底しているのは「スピード」と「タイミング」です。 具体的には、LinkedInでつながり申請やメッセージを送り、相手から返信や承認があった場合、その直後に電話をかけるというオペレーションを組んでいます。当初は「返信が来た ら15分以内にコール」「資料閲覧があったら30分以内にコール」というルールを設けていました。
現在はさらに徹底して、「つながり承認が来たら即電話」を基本にしています。論理はシンプルです。LinkedInで承認をしたということは、その担当者は「今、スマホやPCを見ている」ということです。会議中や移動中ではなく、席に座って端末を操作している可能性が極めて高い。
だからこそ、その瞬間に電話をかければつながります。もし受付で止められそうになっても、「先ほどLinkedInでやり取りさせていただいておりまして」と伝えれば、「あ、あの件か」とスムーズに取り次いでいただける。これが受付突破率48%という数字の正体です。
──商談の質についてはいかがでしょうか。
南:「情報交換目的の商談」が完全になくなりました 。 通常のアウトバウンドでは、「御社って何をしている会社?」という説明から入る必要がありますが、AUTOBOOST経由の場合、相手も事前にこちらのプロフィールや会社情報をLinkedInで見てくれていることが多いのです。
そのため、商談冒頭から具体的な提案に入ることができ、単なる情報交換で終わることがなくなりました 。あたかもインバウンドで問い合わせが来たかのような温度感で商談に臨めるのが大きなメリットです 。
──実際にツールを使用されている方々からの反応はいかがですか。
南:主婦ワーカーさんから「電話がしやすくなった」と好評です 。 以前は、ガチャ切りされたり、反論処理を考えたりと精神的な負担がありましたが、今は「LinkedInでつながっています」という事実を伝えるだけでよいため、心理的ハードルが下がっています。
営業未経験の方や、ブランクのある主婦の方でも、ツールとこの仕組みがあれば成果を出せる。まさに目指していた「属人化の解消」と「再現性」が実現できています。
AUTOBOOSTは営業を加速させる「最強の武器」
──今後の貴社のビジョンと、その中でのAUTOBOOSTの位置付けを教えてください。

南:HR事業もエステ事業も同様ですが、私たちは「お客様に喜んでもらうサービス」でなければ支持されないと考えています。良いサービスを、より多くの必要としている方にいち早く届けたい。その実現にはAUTOBOOSTは欠かせない存在になっています 。
今後は、AUTOBOOSTで見込み度の高い顧客を可視化し、アプローチの優先順位をつけられるような機能があれば、さらに効率が上がると期待しています。例えば、SNS上でのやり取りの回数や内容から「アプローチ推奨度」がスコアリングされるようになれば、経験の浅い組織でもより迷いなく営業ができるようになるはずです。
──最後に、AUTOBOOSTの導入を検討されている 企業様へメッセージをお願いします。
南:誤解してはいけないのは、AUTOBOOSTは「魔法の杖」ではないということです 。 「これを使えば勝手に受注が取れる」と思って導入すると失敗します。
AUTOBOOSTはあくまで「ツール」であり、AI営業マンではありません 。
自社で売りたいサービスがあり、しっかりとした営業フローや組織体制がある。しかし、「届け方がわからない」「リソースが足りない」と悩んでいる。そういった企業が、既存の営業活動を加速させるための「武器」としてAUTOBOOSTを使えば、間違いなく大きな成果が出ると確信しています。
特に、私たちが実践しているように、未経験者やワーカーさんを活用して組織を拡大したいと考えている企業にとっては、非常に相性の良いプラットフォームだと思います。
取材:磯井雄太・安部悠希
執筆:新國翔大
撮影:東慧紀

