top of page

中小企業必見!HubSpot CRMで顧客管理を効率化する方法

更新日:6 日前


 

目次

 


HubSpot CRMとは?

「HubSpot CRM」について、聞いたことはありますか?

「HubSpot」は、2005年にアメリカで開発され、現在では世界120か国以上、12万社以上の顧客が利用している、グローバルで有名なWebサービスです。

現代のマーケティングでは、企業主導ではなく消費者の立場が重要視されるようになり、マーケティングの方法も大きく変わってきました。

消費者に訴求するには、一般的なメッセージではなく、より個別化されたアプローチが求められます。

ここで重要なのがインバウンドマーケティングです。

インバウンドマーケティングは、ブログやWebサイト、広告運用、SNSなどを活用して訪問者を引き寄せ、見込み顧客を実際の顧客に変える手法です。

しかし、インバウンドマーケティングにはSEO対策、ブログの作成、ソーシャルメディアの管理、顧客サポートなど、さまざまな業務が含まれ、これらを効率よく管理するためのツールが必要です。


ここで登場するのが「HubSpot CRM」です。

「HubSpot CRM」は、インバウンドマーケティングに特化して設計された非常に強力なツールです。ユーザーアカウントに制限がないため、組織全体で顧客情報をシェアすることができます。また、無料で利用できる点も大きな魅力です。



HubSpotの主要機能

HubSpotの特に人気のある6つの機能をご紹介します。


HubSpot CRM

HubSpot CRMは、顧客との関係を効率的に管理するための中心的なツールです。

顧客情報やコミュニケーション履歴を一元化し、営業チームがスムーズに顧客対応を行えるようサポートします。

以下の機能を活用することで、効率的な顧客管理が可能になります。


顧客管理・取引管理

  • コンタクトの管理

顧客やリードの情報を一元管理し、連絡先の詳細、過去のやり取り、会社情報などを簡単に閲覧できます。

  • 取引管理

取引の進捗状況を追跡し、セールスパイプライン内の各ステージに応じて取引を管理します。 ドラッグ&ドロップでステージの変更が可能です。


タスク管理・アクティビティ追跡

  • タスク管理

営業活動に関連するタスクを作成し、期限を設定して効率的に管理できます。

  • アクティビティ追跡

メール、電話、会議などの営業活動を自動的に記録・追跡し、効果を測定します。


ダッシュボードとレポート機能

  • カスタマイズ可能なダッシュボード

営業パフォーマンスをリアルタイムで監視するためのダッシュボードを作成できます。

  • レポート機能

セールスアクティビティ、パイプラインの進捗、個々の営業担当者の成果を分析するための詳細なレポートを生成できます。


チャット機能とチャットボット

  • ライブチャット

ウェブサイト上で顧客とリアルタイムでやり取りできるチャット機能です。

  • チャットボット

簡単な質問に自動的に対応するボットを設定し、顧客サポートやリードジェネレーションをサポートします。


ドキュメント管理

  • ドキュメント追跡

顧客に送信したドキュメントを管理し、どのドキュメントが開かれたかを追跡できます。

  • コンテンツライブラリ

よく使用するドキュメントやプレゼンテーションをライブラリに保存し、簡単にアクセス可能にします。


さらに、HubSpot CRMは1160種類のサービスとAPIとの連携が可能で、データ登録から機能のカスタマイズまで直感的に操作できるため、IT専門家でなくても簡単に利用できます。また、最大100万件の顧客情報を登録できるため、大量の名刺やデータも効率的に管理できます。顧客管理や営業支援に役立つHubSpot CRMは、無料で利用できます。



Marketing Hub

Marketing Hubは、マーケティング活動を統合的に管理するための機能です。

メールキャンペーンの自動化、リードジェネレーション、コンテンツ管理など、マーケティングの全体をカバーします。Marketing Hub で利用できる主な機能は以下の通りです。


  • リードジェネレーション

コーディング不要でランディングページやフォームを作成し、リードを効果的に獲得できます。

  • Eメールマーケティング

メールキャンペーンや自動フォローアップ、A/Bテストで効果的なメール配信が可能です。

  • コンテンツ管理

ブログやソーシャルメディアの管理、SEO最適化ツールを使って、コンテンツ戦略を強化します。

  • マーケティングオートメーション

リードスコアリングやワークフローの自動化で、リードナーチャリングを効率化します。

  • SEOツール

キーワード提案や競合分析で、サイトの検索順位を向上させます。

  • アナリティクスとレポート

ダッシュボードやレポート機能で、マーケティング活動の効果をリアルタイムで分析できます。

  • カスタマイズと統合

自社に合わせたカスタムオブジェクト作成や、他のアプリとの統合が可能です。

  • 広告管理

広告キャンペーンの管理やリターゲティングで、広告の効果を最大化します。

  • アカウントベースドマーケティング(ABM)

特定の企業をターゲットにしたパーソナライズされたマーケティングが展開できます。


これらの機能により、インバウンドマーケティングを効果的に行うことができます。SEOの知識が豊富でなくても、キーワード分析とコンテンツ提案を通じて、多くの訪問者を自社サイトに引き込むことが可能です。

流入した訪問者を逃さず、資料請求や無料トライアルへの誘導ができるため、リードの育成がスムーズに行えます。

ウェブチャットやチャットボットを活用することで、適切なタイミングで適切な担当者に案内し、成約率の向上も期待できます。


さらに、CRMとの連携により、リードが閲覧したコンテンツを確認し、より興味を引き出す戦略を立てることができます。

Marketing Hub の有料版を利用することで、さらに多くの機能にアクセスでき、マーケティングの幅が広がります。



Sales Hub

Sales Hubは、営業チームの生産性を向上させるための機能を提供します。

営業パイプラインの管理、商談の進捗追跡、セールス活動の分析など、営業プロセスを最適化するツールが揃っています。

Sales Hub で利用できる主な機能は次の通りです。


  • コンタクトと取引管理

顧客情報や取引の進捗を一元管理できます。

  • Eメール統合

メールの開封追跡やテンプレート作成でコミュニケーションを効率化します。

  • スケジューリングとタスク管理

ミーティングのスケジュール設定や営業タスクの管理が簡単に行えます。

  • セールスオートメーション

ワークフローの自動化やリードスコアリングで営業プロセスを効率化します。

  • レポートと分析

営業パフォーマンスをリアルタイムで監視し、詳細なレポートを生成できます。

  • コールトラッキング

発信した電話を記録し、通話内容をログとして保存します。

  • ドキュメント管理

送信したドキュメントの開封状況を確認できます。

  • モバイルアクセス

スマートフォンから顧客情報やタスクを管理できます。


これらの機能を活用することで、商談の状況や受注案件の進捗を正確に把握し、効率的なメール管理やスケジュールの共有が可能になります。

CRMとの連携により、営業活動を「見える化」し、次の施策をより効率的に打つことができます。

これにより、企業の生産性を向上させることができます。

Sales Hubの有料版を利用することで、さらに多くの機能にアクセスでき、マーケティングの幅が広がります。



Service Hub

Service Hubは、顧客サポートを効率化するための機能です。

サポートチケットの管理、顧客のフィードバック収集、知識ベースの構築など、顧客対応をスムーズに行うためのツールです。

Service Hub で利用できる主な機能は次の通りです。


  • チケット管理

顧客からの問い合わせや問題をチケットとして管理し、対応状況を追跡します。

  • カスタマーサポートチャット

ライブチャットやチャットボットを使って、顧客とのリアルタイムコミュニケーションを行います。

  • ナレッジベース

よくある質問やサポート記事を提供し、顧客が自己解決できるようにします。

  • カスタマーサーベイ

顧客の満足度やフィードバックを収集するための調査を実施します。

  • エージェントパフォーマンスレポート

サポートチームのパフォーマンスを分析するレポートを提供します。

  • サポートチームの管理

サポートチームの役割や権限を管理し、業務の効率化を図ります。

  • モバイルアクセス

スマートフォンから顧客情報やチケットを管理できるアプリがあります。


これらの機能により、顧客の全データを一元管理し、問い合わせ受付チャネルの整備やヘルプデスク体制の構築、ウェブチャットの設定など、顧客とのやり取りがスムーズになります。

また、顧客専用のFAQや記事、動画コンテンツを作成・配信することで、顧客が自分で問題を解決できる環境を提供し、問い合わせ件数を削減することが可能です。

Service Hub を利用することで、顧客満足度を向上させ、長期的な関係を築くことができます。

これにより、継続的な購入の促進だけでなく、レビューの投稿や口コミの発信、友人や家族への紹介など、新たな販路の開拓にもつながります。

さらに、こちらも有料版を利用することで、より多くの機能にアクセスでき、サービスの幅が広がります。



CMS Hub

CMS Hubは、ウェブサイトやブログのコンテンツ管理を簡単にするためのツールです。

専門知識がなくても、直感的なドラッグ&ドロップエディタや豊富なテンプレートを使うことで、プロフェッショナルなコンテンツを作成できます。

CMS Hub の主な機能は以下の通りです。


  • ドラッグ&ドロップエディター

コーディングなしで、直感的にウェブページをデザインできます。

  • カスタマイズ可能なテンプレート

プロフェッショナルなデザインテンプレートを使用して、ウェブサイトの外観を簡単にカスタマイズできます。

  • SEOツール

SEO推奨機能で、サイトの検索エンジン最適化をサポートします。

  • ブログ管理

記事の作成、編集、公開を管理し、SEO対策も施せます。

  • パーソナライズ機能

ユーザーの行動に基づいて、カスタマイズされたコンテンツを表示します。

  • コンテンツ管理

ウェブサイト上のコンテンツを一元管理し、更新作業を効率化します。

  • モバイル最適化

モバイルデバイスでも最適に表示されるように、自動的に調整されます。


CMS Hub には、無料プランでも多くの基本機能が揃っていますが、より高度な機能や追加のサポートが必要な場合は、有料プランの利用も選択できます。


Operations Hub

Operations Hubは、顧客データの同期やビジネスプロセスの自動化をサポートするツールです。

企業内で顧客データが各部署ごとに分散していると、情報共有が困難になります。

Operations Hubを活用することで、顧客データを一元管理し、最新の情報を全社で共有することができます。

これにより、データの整理やクリーンアップ、カスタムプロパティの設定などが可能になり、業務の効率化とデータ整合性の向上が期待できます。

Operations Hub で利用できる主な機能は以下の通りです。


  • データ同期

他のアプリケーションやシステムとのデータ同期を自動化し、データの整合性を保ちます。これにより、異なるツール間での情報の一貫性が確保されます。

  • カスタムプロパティ

CRMのカスタムプロパティを設定して、自社のビジネスニーズに合わせたデータ管理が可能です。

  • データクレンジング

重複したデータの検出と削除、データの正確性の向上をサポートします。

  • プロセス自動化

業務プロセスを自動化するためのワークフローを設定し、効率的に業務を進めることができます。

  • レポートとダッシュボード

ビジネスのパフォーマンスをリアルタイムで監視するためのカスタマイズ可能なレポートとダッシュボードを提供します。

  • APIと統合

他のビジネスツールとの統合をサポートし、業務全体のデータとプロセスを一元化します。

  • データのインポートとエクスポート

大量のデータをインポートしたり、エクスポートしたりする機能を提供し、データ管理をスムーズにします。


このように、Operations Hubを導入することで、データ管理と業務プロセスの自動化がスムーズに行え、組織全体のデータ整合性と業務の効率性を大幅に向上させることができます。



HubSpot導入のメリット

導入することで得られるメリットには、以下のような点があります。


顧客対応の質向上

HubSpot CRMは、顧客とのコミュニケーションを一元管理できるため、顧客対応の迅速化と質の向上が図れます。

SNSやチャットツールとの連携により、顧客からの問い合わせにすぐに対応できるのが特徴です。


作業効率の向上

各種ツールやプロセスが一元管理されているため、チーム間での連携がスムーズに行え、作業効率が大幅に向上します。

特に、見込み客の情報収集や案件の進捗管理が簡単にできるため、無駄な時間を削減できます。


統合されたプラットフォーム

HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサポート、CRMなど、さまざまな機能を統合したプラットフォームを提供しています。

これにより、異なる部門やチームが一元的にデータやプロセスを管理することができ、情報の共有や連携がスムーズになります。



HubSpotのデメリット

先ほどHubSpotを導入するメリットについてご紹介しましたが、逆にHubSpotを導入する際のデメリットについても考慮する必要があります。以下の点が主なデメリットとして挙げられます。


日本語対応の課題

HubSpotはアメリカ発のツールであり、日本語のローカライズが完全でない場合があります。そのため、一部のユーザーは日本語の表現に違和感を覚えることがあるかもしれません。


機能の複雑さ

基本的な機能は直感的で使いやすいですが、機能が増えるにつれて設定や管理が複雑になることがあります。特にマーケティングオートメーションやカスタムレポート機能など、高度な機能を使いこなすには学習曲線があるかもしれません。



HubSpotを活用すべき企業とは

HubSpotが特におすすめな企業とはどのような企業でしょうか?

これまでHubSpotについてご紹介してきましたが、HubSpotが最も効果的に活用される企業にはどのような特徴があるのでしょうか。


HubSpotはその機能やツールが多岐にわたるため、特定の条件やニーズを持つ企業にとって、特に有用です。

具体的にHubSpotを導入するのに最適な企業の特徴を見ていきましょう。


営業活動の効率化を図りたい企業

営業活動を効率化したい企業にとって、HubSpotは強力なサポートを提供します。

HubSpotのSales Hubは、リード管理や営業オートメーション、パフォーマンスレポートなど、営業プロセスの効率化を実現するための多機能ツールです。

リードの優先順位付けや進捗の追跡が容易になり、営業チームはより効果的に活動できます。

さらに、Eメール追跡やカスタマイズ可能なテンプレートを利用することで、営業のコミュニケーションもスムーズになります。


コストを抑えつつ効果的なマーケティングを行いたい企業

コストを抑えながらマーケティング活動を強化したい企業には、HubSpotのMarketing Hubが最適です。

基本的なCRM機能は無料で提供されており、これを基盤に、低コストでマーケティングオートメーション、Eメールキャンペーン、SEO対策などの高度な機能を追加できます。

これにより、予算内で効果的なマーケティング戦略を実施し、リードの獲得と育成を効率化することが可能です。


複数のツールやシステムを統合したい企業

複数のツールやシステムを統合したい企業にとって、HubSpotは優れた選択肢です。

HubSpotは広範な統合オプションを提供し、さまざまな外部ツールとの連携が可能です。

データ同期機能により、異なるシステム間でのデータの整合性を保ちながら、統合されたダッシュボードで全体のパフォーマンスをリアルタイムに監視できます。

また、APIやカスタム統合を活用することで、ビジネスニーズに合わせた柔軟な連携が実現します。

プロセスの自動化やデータクレンジング機能により、業務の効率化とデータ管理の強化が図れます。



HubSpotの導入実績とその効果

ここでは、実際にHubSpotを導入した企業の事例と、その導入によって得られた効果についてご紹介します。以下に取り上げる2社の導入実績を通じて、HubSpotがどのように業務改善に寄与しているのかを詳しく解説します。


株式会社リクルート


導入背景

株式会社リクルートの「スタディサプリ」は、教育支援の一環として、2012年にBtoCとしてスタートし、2014年からは学校向け、2021年には学習塾向けにもサービスを展開しています。

急成長する市場に対応するため、営業活動の効率化と顧客対応の均質化を図る必要がありました。



導入効果

  • 営業プロセスの効率化

高校向けサービスでは、HubSpotでセミナー運営を効率化し、開催回数を増加させました。

学習塾向けサービスでは、HubSpotを基盤に新規事業を迅速に立ち上げ、リード獲得からリテンション施策までを一貫して管理しました。

  • ROIの向上と顧客数の増加

高校領域ではROIが計画を上回り、学習塾領域でも顧客数の増加が達成されました。

営業工数の削減と顧客対応の質向上が実現しました。

  • 営業メンバーのパフォーマンス向上

HubSpotの導入により、営業メンバーの業務負担が軽減され、本質的な商談や顧客提案により多くの時間を充てることが可能になりました。



株式会社読売新聞東京支社

導入背景

読売新聞グループは、長い歴史を誇る総合メディア企業でありながら、社内に散在する顧客データの活用に課題を抱えていました。

これを解決し、顧客との接点を強化するため、同グループは2020年にデジタルビジネス推進チームを発足。

顧客データを一元管理し、グループ全体のサービス向上を目指すべく、HubSpotを導入しました。


導入効果

  • データの一元管理と活用の強化

各部署に散在していた顧客データが一元化され、顧客のニーズをより正確に把握できるようになりました。

これにより、部門を超えた連携が強化され、迅速かつ的確なマーケティング施策が可能になりました。

  • メールマーケティングの効果向上

紙のチラシをメールに置き換えることで、顧客への情報発信がデジタル化され、よりターゲットを絞った効果的なマーケティングが実現しました。

これにより、開封率やクリック率が向上し、従来の紙媒体に比べてコスト削減も達成しました。

  • 顧客接点の強化

HubSpotを活用することで、顧客との接点が多様化し、読売新聞グループのブランド力を向上させることができました。

これにより、グループ全体での顧客エンゲージメントが強化され、サービスの向上にもつながっています。

  • 業務効率の向上

デジタルツールを活用することで、従来の業務プロセスが効率化されました。

特に、デジタルマーケティングの施策が迅速に展開できるようになり、効果的なキャンペーン運営が可能になりました。


これらの成功例を参考に、自社に最適なツールを見極めることが重要です。どの機能やツールが自社のニーズに最も適しているかを慎重に検討し、効果的な導入計画を立てることで、最大限の成果を上げることができます。



自社に最適なCRMを選ぶために

この記事では、HubSpotの特徴や導入効果について詳しく解説してきました。HubSpotにはさまざまなプランがあり、導入することで業務効率が向上し、全体的なパフォーマンスが改善されることが期待できます。

しかし、CRMツールには多くの選択肢が存在します。自社に最も適したツールを選ぶことが成功の鍵となるでしょう。





閲覧数:2回0件のコメント

コメント


bottom of page