SNS営業で見込み顧客の「温度感」を逃さないフォローアップ術
- pr-marketing9
- 2 日前
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テレアポやメールの反応率が落ちてきた今、SNSを活用した営業に活路を見出す企業が増えています。
一方で、初回接触には成功しても、「既読スルーされてしまう」「どう営業につなげればいいか分からない」など、フォローアップに悩むケースは少なくありません。特に、初回の反応をうまく活かしきれず、せっかくの商談チャンスを逃してしまう場面は多く見受けられます。
本記事では、SNS営業におけるフォローアップの失敗パターンと、顧客エンゲージメントを高めて商談化へと導くための具体的なステップを紹介します。
フォローアップにおける、よくある失敗
SNS営業で初回接触に成功しても、その後のフォローアップでうまくいかず、商談につながらない。そんな悩みを抱える営業担当の方は少なくありません。
まずは、営業担当者が陥りがちな3つの失敗パターンをご紹介します。

1. 顧客の“温度感が高いタイミング”を逃してしまう
SNSのつながり申請が承認された直後や、資料が閲覧されたタイミングなど、顧客の関心が高まっている瞬間は、まさに絶好のアプローチチャンスです。
その一方、実際の現場では「誰に、いつ、どうアプローチするか」が担当者任せになっていて、適切なタイミングでのフォローができていないケースが多く見受けられます。
顧客は日々多くの情報に触れているため、たとえ一度興味を持っても、その関心はすぐに別の情報へと移ってしまいます。関心が高まった“今この瞬間”を逃してしまうと、他社に先を越されたり、顧客の温度感が冷めたりと、せっかくの商談機会を失うことにもつながりかねません。
営業活動では、まさに「鉄は熱いうちに打て」が大切なのです。
2.テンプレ型の追いメッセージが逆効果に
「こちら、いかがでしょうか?」「ご確認いただけましたでしょうか?」こうした定型文によるフォローアップは、一見丁寧に思えるかもしれませんが、顧客にとっては「また営業のメッセージか」と受け止められてしまうこともあります。
返信がないからといって何度もテンプレートを送ると、押しつけがましく感じられ、むしろ距離を置かれてしまう可能性が高まります。最悪の場合、メッセージをブロックされてしまうことも。
今の顧客は、自分に合った情報や提案を求めているため、相手の状況や関心に配慮せず、画一的な“プッシュ型”メッセージを送り続けるだけでは、信頼関係を築くことは難しいのです。
3. 顧客の行動データをうまく活用できていない
資料の閲覧履歴やウェブサイトでのクリック状況など、顧客が興味を示している「シグナル(兆候)」は、顧客の興味関心や温度感を知る手がかりになります。
にもかかわらず、「データは取れているのに、それをどう活かせばいいのか分からない」という声は少なくありません。CRMにデータが蓄積されていても、それが具体的なアクションに落とし込めていなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
また、データがチーム内で共有できていなかったり、活用ルールが定められていなかったりする場合、個々の営業担当者の経験や勘に頼った非効率な営業活動が続くことになります。
フォローアップの質を高めるカギは「ルールの設計」にあり
SNS営業で成果を出している企業に共通しているのは、属人的な判断に頼らず、チーム全体で“ルール”を徹底していることです。
対応のスピードやアプローチの回数が人によってバラついていると、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。だからこそ、フォローアップでは「やるべきこと」「いつやるか」を明確にし、そのルールを徹底することが欠かせません。
【ルールの例】「メッセージの返信には原則1日以内に対応する」「初回送信後、返信がなくても3通目までは必ず送る」
加えて、顧客の行動シグナル(資料閲覧、Webサイト訪問など)をもとに、優先的にフォローすべき顧客の判断軸をつくっておくことも重要です。
「どの顧客に、いつ、どんな温度感で接触するか」が明確になれば、フォローの打ち手に迷うことなく、確度の高い相手に素早くアプローチできるようになります。
「情報交換」から始めるフォローアップの3ステップ
SNS営業で成果を出すためにポイントとなるのが、初回接触の後“どう関係を深めるか”です。
いきなり売り込むのではなく、顧客と自然なコミュニケーションを積み重ねていくことで、信頼関係を築きながらスムーズに商談につなげることができます。
ここからは、成果につながるフォローアップの3ステップを見ていきましょう。

ステップ1:顧客シグナルを捉える
まず大切なのは、顧客が発信している行動のシグナルをしっかりキャッチすることです。
例えば、資料の閲覧通知、メッセージの既読状況などは温度感を把握するうえでの貴重なヒントになります。
また、「返信はないが資料は読まれている」「最近、投稿に反応してもらえるようになった」などの小さなシグナルも見逃さないようにしましょう。
顧客の温度感が高まる瞬間を確実に捉えることが、フォローの成功率向上につながります。
ステップ2:タイミングを逃さず接点を作る
顧客シグナルを検知したら、フォローアップは“即日対応”を基本とし、スピード感を持って接点を作っていきましょう。
資料閲覧の通知を受け取ったら、その日のうちに「資料をご覧いただきありがとうございます。気になる点などあれば、お気軽にご連絡ください」と送るだけでも、印象は大きく変わります。
顧客の関心が自社に向いている瞬間にアプローチすることで、返信率や商談化率は格段に上がります。
ステップ3:「なぜ今・なぜあなたに」を明確に伝える
フォローのタイミングと併せて意識したいのが「なぜ今、なぜあなたにこのメッセージを送っているのか」を明確に伝えることです。顧客のプロフィールや過去の投稿内容、閲覧した資料などから、相手の課題感や関心事を想像し、それに寄り添ってパーソナライズされたメッセージを作成しましょう。
例えば、「貴社の〇〇という課題について、〇〇という事例が参考になるかと思い、ご連絡いたしました」「〇〇に関する弊社の最新ナレッジをご提供できますが、いかがでしょうか?」といったように、相手にとって役立つ情報を提供すると、自然に会話を始めやすくなります。
いきなり売り込みを受けて喜ぶ顧客はいません。フォローの初期は、上記の例のように顧客にとって“もらってうれしい情報”を届けることに専念しましょう。一見、遠回りなアプローチのように見えるかもしれませんが、こうしたギブの姿勢こそが、信頼関係の構築とその後のスムーズな商談化につながるのです。
フォローアップを成果につなげるために意識したいポイント
ただ闇雲にメッセージを送り続けるだけでは、フォローアップの成果はなかなかでません。
最後に、日々の営業活動のなかで意識しておきたい3つのポイントをご紹介します。
行動量を確保し、効果検証を行う
例えば、50件だけアプローチして成果が出なかったからといって「SNS営業はダメだ」と判断するのは早計です。なぜなら、一定の行動量を確保しなければ、フォローの効果を正しく検証することは難しいからです。
ボトルネックを発見するためには、少なくとも100〜200件程度のメッセージを送り、「どのメッセージが響いたか」「どのタイミングが効果的か」といった傾向を見極めていく必要があります。
最初から大きな成果を狙おうとするのではなく、まずは行動量を確保し、試行錯誤を通じて“自社にとって最適なパターン”を見つけていきましょう。
“接点をつくる”こと自体をやり切る
メッセージを送った後、すぐに相手からの返信がなければ「見込みがないのでは」と諦めてしまいがちです。しかし、実際にはメッセージを見逃されていたり、忙しくて返信を後回しにされたりしているだけ、というケースも少なくありません。
このように、せっかくのチャンスを逃してしまうといった事態を防ぐためには、「返信がなくても3通目までは送る」といったルールを設け、“接点をつくること自体”をやりきることが重要です。
また、SNSだけにこだわらず、メールや電話といった別のチャネルを組み合わせて接触機会を増やすのも1つの手です。複数のタッチポイントを持つことで、顧客の記憶に残りやすくなり、返信や商談につながる可能性が高まります。
運用ルールをチームで共有・継続できる体制にする
SNS営業を属人化させず、チーム全体で成果を上げていくには、「ルールの共有」と「継続運用」が欠かせません。
初回メッセージ後は〇日以内にフォローする
行動シグナルが見られた顧客を優先対応する
メッセージは3通目まで送ることを原則とする
といったルールを明文化し、定例ミーティングなどで進捗や成果を振り返る体制をつくることで、営業活動の精度を高められます。
マネージャーが旗振り役となって成功事例・失敗事例をチームで共有すれば、個人のスキル向上はもちろん、組織全体での知見蓄積にもつながります。
「ルール×行動×検証」の仕組み化の徹底が結果につながる
先ほど触れたとおり、メッセージの改善サイクルは、十分な行動量を確保したうえで初めて機能するものです。
どれだけ内容を練り込んだメッセージでも、送るタイミングが遅かったり、送信回数が足りなかったり、そもそも適切な相手に届いていなかったりすれば、その効果は見極められません。
まずは「誰に、いつ、どのように」アプローチするかのルールを明確にして、それに沿って着実に行動を積み重ねること。そのうえで、顧客から得られた反応を丁寧に振り返り、次の改善へとつなげていく。このシンプルなサイクルを地道に繰り返すことこそが、成果につながる最短ルートです。
「勘や根性」に頼る属人的な営業から脱却し、チーム全体で成果を出す“勝ちパターン”を磨き上げていきましょう。
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SNS営業を「勘や根性」ではなく、データに基づいた「再現性ある仕組み」として運用し、商談化率を最大化したいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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